暢久からのメッセージ
葛城哲哉のMUSICAL LEGS
望月三起也の「トーク 近く」
 
望月三起也の「トーク 近く」


1960年「少年クラブ」の増刊号に『特ダネを追え』でデビュー。
1964年出世作『秘密探偵JA』を「少年キング」で連載。大ヒットとなり、その後数々の作品を少年誌に発表。1969年「少年キング」に代表作『ワイルド7』を11年の長期にわたり連載。ドラマ化されるなど大人気となる。
1973年『ワイルド7』で少年画報社出版文化賞受賞。
同年『ダンダラ新撰組』で第一回少年ジャンプ愛読者賞受賞。
また、漫画界きってのサッカー通としても有名で、解説、コラムと活躍している。

オフィシャルホームページ
http://www.mangazoo.jp/
studio/mochizuki/

 

「駕籠は二人でかつぐもの。」
DATE:2004.04.26

 そうなんです。一人で駕籠を客のせて運べるとすれば、ボブ・サップか朝青龍くらいなもんで、山田クンではムリ。ボブ・サップでも水平にバランス良く運べはしないね。お客さん、斜めに前方へつんのめってなんとも乗り心地悪いと思う。前棒・後棒といって二人の呼吸がピタリと合って、横揺れもなく、気持ちよく客は運ばれていくのです。

 ここ数試合の山田クンの呼吸、廻りと合ってません。中央へ寄り過ぎは彼の呼吸が乱れます。定位置はやはり、右サイドにレールを敷いたようなポジションが一番生き生きしています。いわば新幹線、相手チームは駅で山田の上りを待ち伏せていても、突破して正確なセンタリングまた、シュートを放ってました。それがジーコ監督も気に入って使ったと思うのですが、今は永井を頭に持ってくる都合なのか、前棒・永井では今いち呼吸が合いません。だから、中央で動いては、ムリして持ちすぎという悪いパターンが出てきます。
つまり、一人で駕籠を担ごうとしているのです。お判りか?

 たとえが日本的に過ぎるか、そうサッカーは西洋文化だから、では、西洋風たとえで。
西洋人が日本料理屋へ食事に来たとしましょう。割り箸が出ます。煮豆が出ます。割り箸で突っつきます。口へ入れることが出来ますか?割り箸は二つに割って役に立つ。豆もつまめます。二本ではさむ努力してはさむ人は日本人ならいないでしょ。無意識のうちにはさんで食べてる、それが呼吸ってもんなんです。

 右サイドを走る山田、前に敵が防ぎに来た、それを見た鈴木と長谷部がパスをもらいやすい位置へ移動する、山田からボールが来る、受ける、敵はそっちへ目が行くその間に山田はフリーで前へ、そこへ又、ボールを返す。そういう流れが、箸なんです。二本でセット。その動きが流れるように無意識のうちに出来てた、そういう時は無理なくボールはゴール前に運ばれる。ゴール前に待ってるのはエメであり、田中なんです。そういう動きがゴールに結びつく。たとえキーパーにはじかれても、その動きが美しいんです。それが見応えなんです。今は残念ながら、半端です。だから、一度攻撃がカットされ敵ボールになると守備者としての山田も死んでしまう。

 ここをなんとかしてもらわないと、つまらない点をくらって勝ちを落とす。今年こそ優勝という期待、薄らいでしまうではないですか。そこんとこ、ぜひブッフバルト監督、かつぎやすい駕籠を用意してやって下さい。


(C)MIKIYA MOCHIZUKI
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