暢久からのメッセージ
葛城哲哉のMUSICAL LEGS
望月三起也の「トーク 近く」
 
葛城哲哉のMUSICAL LEGS


BMGビクターでのソロ活動では'96年までの間に7枚のシングルと5枚のアルバムを発表。
近年の主なステージセッションとしてはTMNETWORK、渡辺美里、黒田倫弘など。レコーディングセッションでは、T.M.Revolution、access、渡辺美里、TMNETWORK、椎名へきる・・・と多数。
現在ではロックギタリストとしての地位を不動のものとしている。
 FMNACK5のサッカー中継ではスタジアムコメンテーターとして'96年からレギュラー出演を続けている。'99年6月26日「シドニー五輪アジア地区1次予選<日本vsネパール>戦」では、国立競技場での大観衆の中「君が代独唱」の大任も務めた。

→葛城哲哉氏公式サイト

 
「プロとしての証」
DATE:2006.10.21

ずいぶんと更新してなくて申し訳ない!!なにかと忙しくてついつい原稿書くのを先送りにしてしまった。

そんな折、なんだか期待はずれな(ある意味予想通りな!)ワールドカップを終え、悔しすぎるナビスコカップ敗退を迎え、喜びと驚きのオシムジャパン(レッズジャパン)に至って、シーズン優勝に向かって食い下がっているこの時期のレッズにファンでよかったと感謝の念を感じている今日この頃の僕。
うう、長い文だ。  

さて、サッカーの世界では当たり前になっているホーム&アウェイ。
もし音楽の世界でのアウェイという状況を考えてみると、ロックのプレイヤーがジャズフェスティバルに出演する場合などが、自分の得意なジャンルじゃない、ホームじゃないという意味でアウェイに相当するのかもしれない。
ただ、それとはまったく異なるアウェイ体験をしたので皆様に報告せねばなるまい!

僕の仲のいいミュージシャン仲間にハウンドドッグというバンドがいる。
ボーカルの大友康平さんとは18年ほど前に僕がDJをしていたラジオの生番組にゲストで来て頂いたのが最初の出会いだった。
番組の企画でグランドファンクバージョンのロコモーションという曲を一緒にレコーディング。
大友さんと僕のツインボーカルでオンエアしたことがある。
そのころすでに超ビッグアーティストであったにもかかわらず、僕のような超スモールなアーティストに気を使ってくれて、常に対等な感じで接してくれたのだ。
大友さんがソロをやるときは是非手伝いたいなと常々思っていた。  

僕がホームグラウンドにさせていただいていたTMネットワークでもイベントでドラム&ベースを鮫島さんとブッチャー(橋本さん)、ギターが僕と天才北島健二兄貴という組み合わせで代々木体育館で演奏したこともある。ハウンドドッグのギタリストの西山君とは年も同じと言うこともあり、ギタリストいう枠を超えていわゆる友達として連絡をとりあっていた。
宇都宮隆さんのソロプロジェクトでは僕が丸々参加して作ったアルバムのツアーを西山君が(ハウンドドッグ以外での初仕事だった)ギタリストとして参加したなんてこともあった。 

そんなおり5月くらいに大友康平ソロの6月の大阪公演をやってくれというオファーがきた。
もちろん心待ちにしていた大友さんのソロ。
すかさずスケジュールの調整が可能なら受けることにした。
が、蓋をあけてみると名義はハウンドドッグのまま。

毎週のように仕事で西山君と顔をあわせていた僕はいきさつを西山君に聞くと、いろいろな問題でハウンドドッグ自態がもめていて裁判沙汰になりそうだとのこと。
でも、西山君と仲がいいからこそ今は僕が間を埋めるしかないなと思い仕事を請ける事にした。
仕事の現場ではボーカル大友康平の凄さに圧倒されながら、バンマスという大役を必死で、でも楽しく勤めさせてもらった。  

大阪公演の会場にはなんとハウンドドッグのメンバーも見に来ているという一触即発な状況でライブはスタートした。
何事もないかのように歌に集中している大友康平。
僕らもそのパフォーマンスに答えるしかない。音楽だ。音を楽しもう。ところが楽しんでいない客がいる。
「大友以外バンドのメンバーじゃねーよ」そんな声が聞こえてきそうなほどのまなざし。「お前、お呼びじゃねーんだよ」
20年以上の僕のキャリアの中でこんな異常な眼差しを受けたことはなかった。
まさに、アウェイ。

9月2日におこなわれた50回目の武道館という記念すべき公演もハウンドドッグ名義だが大友康平以外は僕がバンマスを勤めるザ、アウェイズ!
そんな名前はないけどね。でも、前回の経験が僕らを強くしていた。
アウェイだろうがなんだろうが関係なく音を楽しめた。  

サッカーではホームとアウェイでパフォーマンスに差が出る。
サポーターの力がやはりメンタルな部分でパワーを引き出すのだろう。
そして、アウェイでのブーイングのなかでも基準以上のパフォーマンスをすることができる選手がプロと呼ばれるのにふさわしいのだろう。
そんなことをコンサート会場で考えることがあるなんて思いもしなかった。

揉め事は早く解決してほしい。 
僕はドンナ環境でも音を楽しむことにする。音楽だからね。
大友康平さんが必要としてくれるなら、その期待に答え続けるだけの話だ。
それが僕のプロとしての証なのだから。

葛城


TOP
index.html